なぜ漫画やアニメの実写化は強行されるのか。原作ファンの『やめてくれ』が無視される理由
漫画やアニメの実写化ラッシュが最近になって急に起き始めた。
しかも最初のほうはファンとかが待望してたとか、ひそかに騒がれていたとかでもなく誰も待っていないし想像すらしていなかったのにここ最近にきてノンストップで続いている。
残念ながら。
そもそもではあるけど、勘違いしてほしくないなーと思うところは、
アニメ<実写という構造では絶対にない。
実写化が集大成みたいになってるのもおかしい。結論でも過程でもない。
実写で作品を遊ばせてみました。が正しい表現。
漫画やアニメでしか表現できないものを表現してるわけだから。それ以上は存在しない。
よくてバージョン違い。
特に巨人が出てくる例のやつはネタにすらできないほどひどかった。
他にも成功したの少ないと思う。
しいて言うならとか、思ったよりはよかったというのはあるけど。
ともあれなぜ、原作によって完成された世界をどうして映像化してしまうのだろうか。
なぜ急に実写化ラッシュが始まったのか
安価で映像化できる技術の時代になった
漫画やアニメという完全フィクションを映像化するにはCGや合成を多用しなければいけないけど、それを映像化すること自体はけっこう前からできてはいた。
けど、それを比較的安価でできるようになったのはここ最近だと思う。
パソコンとか携帯を見るとわかるように、昔の数十万する高級な物が今では数万の物で昔の性能を遥かに凌駕します。
余裕で。
それと同じことが映像の世界でも当然起きています。
というかすべての技術的なことに。
そういった10年ひと昔をさらに超えてきた5年ひと昔の社会が、アニメ化を進捗させたんだと思います。
今なら低予算でも映像化できる!と。
一定の収益が確保できるから
皮算用ではありますが(確実性の高い)、原作が爆発的に売れてる以上はそのファンが注目するだろうという計算が成り立ちます。
さらに話題性も相まって原作ファン以外のアニメ・漫画ファンも見る可能性が高いです。
内容が実写向きじゃなかったとしても。
特に漫画やアニメ市場は尋常ではない額をたたき出します。
全国出版協会によると2017年の紙と電子を合わせた市場規模は4330億円に上りました。
さらに
歴代発行部数ランキング をみてみると、19位の『進撃の巨人』は7100万部に達しています。
日本の漫画やアニメは世界中にファンがいますから、収益という面では最初から期待できるというわけです。
さらに原作を見たことない人も少なからずプラスされますからね。
日本映画というジャンルの追求
ガシャンが素晴らしいなと思うところは、日本映画という独自のジャンルの開拓がこの実写ラッシュに見られるところです。
もちろんアニメや漫画だけではありませんが、昔でいうところの時代劇だったりがそれにあたります。
すでに開拓されているオリジナリティーあるものをを実写に起こすことで、新しいジャンルとして開拓されるんじゃないでしょうか。
成功すればの話ですが。
最後に
肩慣らしのように始まった実写化ですが、批判的な見方から少し首をかしげてみると、原作の良さをいろんな人に知ってもらえたり、終わってしまった原作がまた蘇ったように感じられたり、また新たな魅力に気づけるチャンス。。。なんてこともあるんじゃないでしょうか。
芸術に終わりはない。ですから。