少年ジャンプのスローガン『友情・努力・勝利』はそろそろ無理がある

 

 



年を重ねても少年ジャンプだけはやめられない


これまで『友情・努力・勝利』をスローガンに掲げ数々の名作を生み出してきた


だが最近衰退していると感じてしまう

そこは栄枯盛衰。

時にはそういうときもあるさと気にはしてなかったんだけど・・・


このまま下り坂っていう不穏な雰囲気を感じずにはいられない


考えてみたらいくつか原因がわかった


理由のハッキリしている場合の衰退はこれから“ジャンプ流”に後押しされながら加速していく気がしてならない



平成BIG3の相次ぐ最終回


平成に生まれて平成を生きたガシャンはジャンプをこよなく愛していた。その中でもBIG3と呼ばれるワンピース・ナルト・ブリーチは特に熟読した作品だ(ハンターハンターは例外)

だがこの作品がここ最近相次ぐ最終回を迎えてしまった

かろうじて生き残ってるのはワンピースだけ

そのワンピースもいよいよ終盤にさしかかってると見える


これさえあるからジャンプは読まれ続けてるという看板作品がなくなってしまった以上あらたな名作に頼るしかないのだが、そんな名作は出てくるのだろうか

 



打ち切りマンガの見本市



打ち切りマンガ、つまり新しいマンガが体裁されてそれが読者に好評じゃない場合
突然終わりを迎える寂しい現象をいうのだが

他の漫画雑誌に比べて少年ジャンプは異様に打ち切りマンガが多い

次の名作を生み出すための動きだろう


敷居の高さ


簡単に打ち切りにしてしまうことといい敷居の高さが伺える
大好きな傑作漫画『進撃の巨人』もジャンプに持ち込まれたが簡単にはねのけられてしまったらしい

ジャンプに合わない作風だったからだ

ジャンプ流にこだわりすぎて縛られてる以上は旋風を巻き起こす次のBIG3は生まれないだろう





 

必ず1作品あるお色気マンガはもう読む気にもならない


ジャンプに必ず存在しつづけるお色気作品

昔は『いちご100%』や『to LOVEる』 などおもしろくて好きな作品もあったけど、最近は意地でも組み込もうとしすぎ

最終回を迎えたと思ったらあたりまえのように次が始まる

そんなどこにでも溢れているものは面白くないし無理に入れなくてもいい



マンガとはそもそも創造性のあるモノなのに、凝り固まった思想で同じようなものにこだわり続ける理由はなんなのだろう


新しい発想新しい考え方を生み出すのが創造力たるマンガの世界だと思うんだが・・・



似たような作品ができてしまう


永遠に色あせないと思っていたスローガン『友情・努力・勝利』

この不動のスローガンは1つの作風を作ってしまっている

壮大な冒険の世界で主人公が仲間と共に競い合いながら夢をかなえるために目標に向かって大敵を乗り越えながら突き進む

このストーリが基本軸。というかこれ以外に3つのスローガンを満たすストーリーは存在するの?(´・ω・`)

これでは同じような真新しさのないものが出来てしまってもしかたがない

曲ですら21世紀に差し掛かり、いい加減パターンが底をつき、似たような曲調のものが増えているというのに


マンガのストーリーをこれだけに絞っていいのだろうか

いや。無理があるだろう



そんな症状が最近特に如実に表れていたのが



ブラッククローバー

 


読み始めて数ページでわかるが、かなり『ナルト』に似ている

才能のない主人公アスタ(=ナルト)が自分の夢である魔法帝(=火影)になるべく様々な困難に立ち向かうストーリー

魔法試験(=中忍試験)とか国同士の戦争とか今まで馬鹿にしてた連中が少しずつ認めていくところとかどう見てもナルトと同じだ


いつか必ず魔法帝になってお前ら全員黙らせてやる!(アスタ)

火影を超す!!ンでもって里の奴ら全員にオレの存在を認めさせてやるんだ!!(ナルト)

 

諦めないのが俺の魔法だ!(アスタ)

 まっすぐ自分の言葉は曲げねえ・・・俺の忍道だ!!(ナルト)



他にも強大な力をもつ怪物をその身に宿している
主人公に恋をするモジモジした女の子など

似てしまってる点は多い。


個人的にはブラッククローバー大好きだけども。


ブラッククローバー 1 (ジャンプコミックス)

最後に

 

個性を持たせ、より高次のものにするはずだった輝かしいスローガンが今や足かせになりつつある。
それでも貫き通し。新たな傑作を生み続けられればそれこそ最高の漫画雑誌というほかないが、そこに行き詰まって衰退し続けるくらいなら『慢心・高潔・意地』を捨ててより広い懐で広い世界をマンガの中で作っていってほしい

 

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