長生きするにはどうすればいいのか~長寿のすべて~

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死とは誰もが抗えない運命の1つ。

どうすれば死なずにいられるのかという研究は人類が科学を発明する前からずっと考えられていた。

だが現代になってもまだ『死』に対する特効薬はない。

まぁでも、永遠に死ななかったら逆に怖いけど。

 

寿命の歴史

始まりは250年前

長い人類史の中で寿命が伸び始めたのはごく最近のことで、一部の先進国で近代化が始まった250年前からだ。(資料がそこからしか残っていない)

昔は戦争や飢餓が頻繁に起きていて早死にする人がたくさんいて、“長生きする”の意味が大きく違っていた。

生まれた赤ん坊が少年時代・青年時代を謳歌して無事に成人を迎えることはとても幸運なことで、老年期まで生きるなんて稀も稀。昔の子供時代の誕生日は生きている喜びを噛みしめながら心から祝えたものだろう。

人間はこれまでの歴史の中で環境に対して無防備で常に生命を脅かされてきた。

怪我をしたり感染症になったりしても、なすすべなく自然治癒に頼るほかなかったので、最終的にはほとんどの人がそれらに殺される形で死を迎えていった。

飢餓での死亡もよくあることで食料も確保することも大変だったことから健康とはほど遠い生活だっただろう。

 戦争や飢餓が時代の流れとともに落ち着いてくると同時に寿命の伸長が見られ、19世紀ごろから科学の発展を経て衛生面や栄養面が整って急速に長寿へとむかっていく。

医学の急速な発展・豊かな食生活

日本の平均寿命は1980年代に世界1位となっている。

これは年をとれば当然のようになるさまざまな病気に対抗するすべが増えたからだと考えられる。感染症で死ぬことはほとんどなくなり、不治の病だと言われてきたものも今では当然のように治ることも少なくない。

こうした医学の進歩は人々に時間的余裕を与えライフサイクルや人生観を変えるに至り、最終的には社会全体を変えることになった。

だが医療以上に影響を与えたのは食べ物だろう。

体が限界に達して病が発症してから治療しても、これは現代の医学ですら巻き返すのは難しい。

そういった危ない状況を脱したという話ではなくもう少し手前。毎日の積み重ねである食事の影響が一番大きい。

戦後、菜食中心のお決まりで質素な日本食メニューに、肉食も取り入れてさらに多くの栄養を食事から採れるようになった。そのおかげで免疫力や治癒力も上がり寿命に大きな伸長をもたらした。

ここ最近に至っては溢れかえったビタミンやミネラルを錠剤にしてしまうんだからその豊さの差は劇的だと言える。(一部の先進大国)

そして戦争や飢餓がなくなった近代日本。人間の寿命との戦いは対外から自分との戦いに切りかわりをみせている。

寿命を決めるのは何か

 デンマークの双子の研究で寿命を決めるのは環境が75%、遺伝子が25%という結果がでている。

遺伝子がすべてだと思ってたから意外だった。

ただし2つは独立しているわけではなく、環境が遺伝子に影響を与えることがわかっている。長生きするには「栄養」「適度な運動」「生きがい」が重要なのは言うまでもない。

なので今回はもう少し深いところを掘り下げてみたい。

カロリー

寿命とカロリーの関係性はいろんな動物によって証明されている。

将来における生活習慣病の予防には必要最低限の適切なカロリー摂取が大切。

毎日の習慣による体への蓄積は本当に怖いものです。

人間による正確なデータはないが、今のところサル、魚、ショウジョウバエ、綿虫、ネズミなどのさまざまな動物でカロリーを制限した実験でも寿命が延びる結果がでている。

しかもただ寿命が延びるだけではなく、サルの実験ではガン、動脈硬化症、糖尿病などの加齢性疾患の発症確率まで下がっている。

これはカロリー制限が細胞内の酸化ストレスを抑制すること、体の老化プロセス全体に影響を及ぼしたからだと考えられる。

脳も例外ではなく、老化による萎縮が制限されていました。

ただし過剰な制限はただの栄養失調になって別の問題が出てくるのでむしろ体に悪い。

腹6分目から7分目が適切という実験結果がでています。

様々な動物種を使ったカロリー制限の実験で,カロリー
を制限された実験群は自由摂取させたコントロール
りも個体寿命が延長することが知られている.カロリー
制限は寿命を延伸するための唯一の確立された介入方
法であることが知られている.(長寿遺伝子とサクセスフルエイジング

 個人・家族の所得・職業・学歴などの社会階層

昭和54年以降、所得格差を表すジニ係数は直線的に上昇している。

これまでの研究で経済格差が健康にも格差をもたらすことがわかっている。

低学歴ほど総死亡、ガン死亡、および外傷による死亡による相対死亡の確率が高い。

さらに低収入層ほど多くの健康行動のリスクが高いこともわかっている。

理由としては

物理的な制限がある

低所得でモノやサービスを購入できない
医療へのアクセス抑制 

ストレスが大きい

仕事の量に比べて報酬が小さい
劣等感や相対的剥奪

人間関係が乏しい

孤立しやすく周りのサポートが少ない
不健康な生活習慣が多い
運動、栄養、休養、飲酒、喫煙の習慣が悪い

胎児期・子供時代の環境の悪さ

低栄養・逆境体験によるストレスの長期的な影響

 

なんだかぼろクソ言っているようですが、社会的土台を決定づける収入の安定がもたらす派生的な健康への影響が甚だ大きいのは事実です。

 

 

長生き遺伝子一覧

AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)

糖・脂質・エネルギー代謝を調整して健康増進をもたらす。筋肉の量を調整する機能もある。

運動、カロリ ー制限、レスベラトロール・カフェインを摂取すると活性化する

SIRT2(サーチュイン遺伝子

長生き遺伝子とも呼ばれる代表格。ヒストンとDNAの結合に作用して老化シグナルを抑制して遺伝的な調整を行うことで寿命を伸ばす。細胞内でエネルギーを作るミトコンドリアを増やす働きがある。それと同時に古い細胞いらないミトコンドリアを除去して新しい細胞に生まれ交わさせる若返りの効果も期待できる。ほかにも活性酸素の除去、免疫抗体の活性化などがある。(ただし直接寿命には関係ないという意見もあるが、健康促進には絶対に効果的。)

 

空腹やレスベラトロールを摂取することで活性化する。

CLOCK(時計遺伝子)

生活リズムなどの体内時計をつかさどる役割をもつ。

時計遺伝子に異常をたしたマウスは通常のマウスよりも15%寿命が短かった。

また、白内障や皮膚炎などの老化病が通常より早くおとずれた。

 カロリー制限や朝太陽の日を浴びると整う。

長寿遺伝子を活性化させるレスベラトロールとは

強い抗酸化作用のある植物成分。ラットに高脂肪餌を投与してもレスベラトロールを同時に投与すると、寿命の伸長がみられたことでその効果が期待された。(ただし否定的な意見もある)

動脈硬化性疾患の一因である LDL の酸化変性を抑制する作用,発がん抑制効果もある。(これは確定)

赤ワインに多く含まれる。(ブドウ

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