『HUNTER×HUNTER』が漫画なのにとうとう小説化。本当にこれだけの文字数は必要なのか。

最近のハンターハンターは昔よりだいぶ作風が変わってきている。

いや、本当に“昔”という言葉がピッタリ当てはまるくらい、休載を重ねに重ねて時間がたちすぎたせいもあるんだろうか。

昔からハンターハンターはたしかに説明やキャラクターの考えや思いを細かく描く作風ではあったけど、どこか簡潔で読者に言葉よりも話の流れで自然に訴えかける鋭さがあった。

でも最近は文字数が半端なくなってきている。

そしてとうとう、No.388『思案』において文字だけがギッシリかかれたコマが数コマ出現した。

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まさにタイトル通りではあるけど。

1ページがまるまる文字だらけ。

漫画は絵で楽しむ娯楽。

本当にこんなに文字数が必要なのか。

ガシャンの意見は。。。必要です。

逆に読み込めば読み込むほどに面白さに気づいてぜんぜん苦じゃなくなってきた。

読んでて楽しい。

継承戦という極めて人間的な戦いを見事に描いている

超能力・超常現象入りまじるファンタージーワールドだけど、王位継承戦という人間による極めて人間的な思惑や思考が交差する人間臭さがここでファンタジー感を隅にどかすほどに強くあらわされている。

文字のほうが、ただ絵で表すよりもっと強くそれを感じれる。

というより言葉にしなきゃわからない。

ものすごく重要。

それぞれのキャラクターが何を考えているのかとか細かく表すことであとで戦いが始まったときに鮮明にその理由や訳が納得できると思う。

ただの強者のぶつかり合いにしないところがまたこの章に深みを持たせている。

そうすることで唐突さがないしっかりとしたストーリーに仕上がる。

 

上の画像の1ページにおいては、能力の説明が中心にされているけど、これは複雑な能力の説明を兼ねたスリード狙いとか伏線とかがしっかり編み込まれていると思う。

いつもそれに驚かされるからそれを念頭に置くと読んでいるのも楽しい。

 

キャラクターと読者の間に“関係”を作る

文字にすべてを起こすのはまさにこれだと思う。

まるで個々のキャラクターが1人の本当の人間のように深く知っていくことができる。

どんな脇役キャラクターにも“人生”を持たせる『HUNTER×HUNTER』の素晴らしさだと思う。

能力が複雑すぎる?

んーたしかに複雑。

なんか前は奇抜だけど、もうちょっと簡単で明快なものだった気がするけど。

ナックルの能力とかマジですごいと思ったわ(◎_◎;)

ヤンキーの見た目と相手に貸したオーラを取り立てる能力(借金とりのイメージ)、そして実は頭の回転が速いというギャップΣ(・□・;)

あとヤンキーだけど犬には優しいってやつw

感心。

最近のは概念的というか、、、ジョジョのボスキャラみたいな能力(時間を飛び越えるとか)になってきている。

こんなんどう対処したらいいん?

てか今までの強さの価値が崩壊してない?

って感じがままあるけど、、、

これも今までの単純なハンターっぽい仕事とかではなく

対人間っていうことが強く関係していると思う。

地位とか名誉とか権力とかを強烈に欲する人間的に歪んだ欲望が生み出す能力ということで能力もストレートじゃないという表し方だと思ってる。

まさに“

 

ただし漫画的ではない

絵で直感的に感じるよりも文字を読んで理解するといった感じに偏ってきている。

漫画的ではない。

本編ではあるけれど、こういった語りは全部布石だってことは頭に置いたほうがいい。

でもキメラアント編で味わったと思うけど、最後の結末まで見終わったあとのあの心の幸せさを味わって、あのナレーションに文句つけたくなった?

いや、ならなかった。

逆にもっと欲しくなったくらい。

あーだからそういう言葉いったのか。とかだからこのタイミングであの行動をとったのか。とかを全部読み取れるくらい精細。

 

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