実は最も厄介。第3の脂肪『異所性脂肪』とは
脂肪細胞には種類があります。
白色脂肪細胞に属しています。
それとは逆に褐色脂肪細胞というのがって、これはエネルギーを蓄積するんじゃなく、逆に分解して熱を出す働きがあるもの。
内臓脂肪と皮下脂肪は白色脂肪細胞。
でも実はこの2つ以外にももう1つ、脂肪の種類があります。
それが第3の脂肪と呼ばれる『異所性脂肪』です。
これは骨格筋や肝臓(脂肪肝)や心臓などの、脂肪細胞以外のところ(異所)に蓄積されて体に弊害をもたらす厄介なやつです。
日本人は脂肪肝になりやすい
WHO(世界保健機関)のデータによると日本の女性のBMI数値は世界でも最下位レベル。(21.9)
ほとんどの先進国は25以上にも関わらず。
日本人は太りづらい体質なのだろうか。
その逆に欧米人は太りやすい。
しかし意外なことに欧米人は皮下脂肪として蓄積できるため異所性脂肪が溜まりにくく、逆に日本人は痩せていても脂肪肝などになりやすい民族性を持っている。
脂質多めの食事はは3日以内にとどめよう
順天堂大学の実験で、3日間総カロリーの60%が脂質の高脂肪食を被験者に食べ指せる実験を行ったところ、筋肉内の細胞内脂質が30~40%も有意に増加し、血糖値を下げるインスリン感受性は7%も有意に低下したことがわかった。(https://www.juntendo.ac.jp/graduate/laboratory/labo/taisya_naibunpitsu/k4.html)
たった3日です。
内臓に溜まると大変なことに
前述の通り筋肉にも溜まるし、臓器にも溜まりうる。
中には骨格筋の細胞内に存在する未分化の間葉系幹細胞(何にでもなれる細胞)すら条件が整えば脂肪細胞に成長してしまう。
特に心臓に溜まるとアディポサイトカイン(生理活性物質)が毛細血管経由で冠静脈に流し込まれる。
そして動脈硬化を引き起こします。
食生活と運動で簡単に予防できる
体型に関わらず、脂肪の摂りすぎはダメです。
余分な脂はどこかに蓄積しています。
それが内臓だったた自覚せずに進行しますから余計に気を付けなければいけない。
そして適度な運動(有酸素運動)で改善します。
内臓には毛細血管が張り巡らされているので、変化しやすく、行動すればすぐに効果が表れます。