人工甘味料を上手に活用すれば、甘いものを食べても血糖値の心配はいらない
糖分は1日130gを超えてると赤信号だが、もしそれ以内に収めても摂らないほうがいい危険な糖質がある。
それは『異性化糖』。
甘い清涼飲料水やお菓子に入っている人工甘味料だ。
そのほとんどはトウモロコシから作ったコーンシロップを異性化という科学的な変化を加えてブドウ糖と果糖に置き換えたもの。
異性化糖には4種類ある。
果糖含有率が50%以上で、90%未満のものを『糖果糖液糖』。
果糖含有率が50%未満のものを『果糖ブドウ糖液糖』。
果糖含有率が90%以上のものを『高果糖液糖』。
上記の液糖に10%以上の砂糖をくわえたものを『砂糖混合異性化液糖』という。
液体化された異性化糖は消化されるスピードがスムーズすぎて、急激な血糖値の上昇を招きやすい。
果糖は肝臓で10~20%がブドウ糖に変換されると、残りは血液中に出ていく。
果糖はブドウ糖よりタンパク質と結びつく糖化を起こしやすいので、血管の機能障害から動脈硬化のリスクを上げる。
また果糖は肝臓で中性脂肪に変わり、貯まりすぎると脂肪肝となり、悪化すると肝炎(非アルコール性脂肪肝炎)を引き起こす。
果物に含まれる果糖は、適量ならばビタミンや食物繊維も一緒に摂れるので健康的。
しかし果物がおいしいからといって食べすぎたり、果物ジュースのがぶ飲みは、果糖の摂りすぎになるので注意が必要。
糖分の高い食材を料理し、甘い味付けをしたら糖分の爆発は避けられない。
だから調味料や甘味料にも気を配らなければならない。
例えば大さじ1杯のみりんで7,8g。
とんかつソース5,4g。
ウスターソース4.2g。
トマトケチャップ3.8gの糖質が含まれている。
甘味料で大切にすべきなのは『人工甘味料』。
人工甘味料には糖アルコールと合成甘味料がある。
糖アルコールは天然素材を利用したもので、キシリトール・エリスリトール・ソルビトールなどがある。
合成甘味料は人為的なもので、アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロース・ネオテームなどがある。
人工甘味料は甘みのわりにカロリーになりにくく、血糖値も上がりにくい。
カロリーや糖分がゼロに近いような飲み物に入っているのがこの人工甘味料。
これなら130gの糖質制限基準にカウントしなくても大丈夫。
いつもより多く甘いものを口にしたいならぜひ人工甘味料の活用を。