2025年万博、大阪開催決定。国際博覧会とは何か 歴史と一緒に振り返ろう
2025年に大阪での万博の開催が決定しました。
再び同じ地で開かれることですし、記念に振り返っていきましょう。
今回の開催は日本では6回目で20年ぶりで、
大阪では1970年以来、55年ぶり2回目となります。
『太陽の塔』や『月の石』が特に話題となった、
当時史上最高の6420万人が来場したとされるビッグイベントです。
テーマは『人類の進歩と調和』
電気自動車や人間洗濯機、電波時計やテレビ電話など今だ発展途上だったり、現代。実際に普及しているさまざまな物が展示されました。
今でいうエスカレーターも会場には設置されており当時の人には新鮮で、普通に歩くほうがずっと速いのにも関わらず、みんなして“動く歩道”に押し寄せたそうです。
動く歩道に不慣れなおばあさんが降りるのを戸惑って、500人の乗客がドミノ倒し状態になり42人が重軽傷を負う事件が起きるほどでした。
ほかにも太陽の塔の目の部分に食糧など持参して8日間居座る男が出現したり。。。
それほどにみんな熱狂したんですね。
この会場は今でも、“万博記念公園”として引き継がれています。
そしてそこから南西に約21km。大阪湾の人工湾を舞台に2025年の開催が決定しました。
テーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』
きっとこれからの近未来を支える最新鋭のロボットとかがあわられるんでしょうね。。。
そもそも万博とは何か
「国際博覧会」は、「国際博覧会条約」という国際条約に基づいて正式に博覧会事務局(BIE - Bureau International des Expositions)に登録又は認定されたものをいいます。
オリンピックに似てますね。
正確には「二つ以上の国が参加した、公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すものをいう」
これを読むと万博の基本テーマが未来だということがうなづけます。
記念すべき最初の万博
ロンドン万博博覧会
1851年に開催。開催日数141日。入場者数604万人。
原料や機械、織物、金属・ガラス・陶器等、雑製品、美術品などの6部門に分けられた。出品者の半数はイギリス人だった。他にも40カ国からさまざまなものが集められた。
最新鋭の大型蒸気機関車や郵便制度の確立で必要となった封筒製造機、天体望遠鏡などが展示され、新しく発明された電報の実演も行わた。
イギリスの人口が2100万人とされる当時、141日間の会期中に600万を超える入場者がロンドンを訪れた。
実はかなり盛況だったらしく、この時代には毎年どころか1年に何回も開催されていたらしいです。
昔は国際的な交流は今以上に新たな発見や驚きやワクワクの連続だったんでしょうね。
始まったきっかけに、この時代のヨーロッパでは人工の増加も相まって商業や交通が急速に発展していったことがあります。
そのため自然発生的に物の売買や技術の交流を目的とする「市」が生まれました。
米国では、博覧会をFairといいますが、これは本来「定期市」の意味なのです。
それが発展して国を上げてそういった展示や交流が行われ始めたのです。
近代博覧会の原型は、1475年にフランスのルイ11世がロンドンで開催した「フランス物産展」だと言われています。
ガシャンが思うところ
博覧会の意味が矮小化する可能性
昔のように熱狂していた未知の物への感動や驚きは今の時代にも得られるのかという疑問があります。
ネット社会である現代では。あらゆる情報が簡単に手に入ります。
アメリカの軍事用最新鋭ロボットでさえYouTubeで少し調べればいくらでも見られます。
もちろん実際に見るのとでは違うと思いますが、ロボットだったら国際ロボット展が開かれてますし、ゲームだったらTokyo game showが毎年開かれ常に最新最高のものが公開されています。
今の万博に人々が求めるものは何か。などいろいろ難しいところですね。