ゆっくりで苦しくないのに痩せる。それがLSDの魅力

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LSDとは

ロング・スロー・ディスタンスの略。

長くゆっくりとかなりの距離を移動するランニングのことを指します。

元々はドイツで考案されたトレーニングで、マラソンレーニングへにも活用されるようになっていきました。

どういう効果があるのか

なんといっても利点は持久力の向上。

ランニング用語で“期分け”と呼ばれる方法で、初期の基礎体力を培う段階で行うことが多いです。

心肺に負荷をかける前に、長距離で使う遅筋を鍛えて、同時に毛細血管を通して酸素やエネルギーを効率よく運ぶための有酸素能力の開発が狙えます。

高強度のトレーニングの合間の疲労抜きとしても取り入れられます。

またゆっくりと走ることでフォームを見直したりすることもできます。

ダイエットに効果抜群!

ダイエットを目的とした場合、これほどいいものはない。

体内で消費した酸素量に対して、発生した二酸化炭素量の体積比を“呼吸比”といいます。

この値が1,0の時はエネルギーとして糖質だけが使われている状態です。

全力疾走や筋トレで限界ギリギリの重さを持ち上げてる時などがこの状態に当たります。

この状態を運動強度100%とすると、その60%程度までの運動強度で効率よく脂肪が燃焼されるようになっています。

LSDは見事に50~60%の値なので脂肪燃焼効果を最高潮に引き出してくれます。

ゆーっくりでいいのに歩くよりもたくさんの筋肉が使われて長時間行える。。。

トータルでいえば、ウォークやランを遥かにしのぐカロリー消費を狙えるわけです。

 

それに全く筋肉もなくて脂肪もぼたついてるのに、一気に痩せようとして一生懸命走っても10分も続かないはずです。

しかしLSDならとにかくスローーーでいいので、体への負担が少なく、音楽でも聴きながらいつのまに30分・1時間なんてことも可能でしょう。

LSDなら同じスピードで歩いたときよりカロリー消費量が1、6倍もあります。

運動歴0のド初心が思い付きで始められる

とにかくハードルが低い!

チキンレッグ状態だろうと脂肪ブヨブヨだろうと自力で立ち上がり歩くことさえできれば可能といわれているのがこのLSD。

どれだけゆっくりでも“走る”という行為になっていればいいんです。

走るの定義は感覚でわかりますよね。

体力向上や心肺機能向上などハイスペックを目指すためでもないので、がんばらなくてもいいんです。

ただゆっくり長くが大切。

楽してもいい。

“歩いてない”というのが大切

たとえ同じスピードであったとしても歩くと走るのではエネルギー消費が大きく異なる。

理由は3つ。

1つはさっき言ったように走ったほうが多くの筋肉が使われること。

 

2つ目は消化管ホルモン

消化管ホルモンというのは食欲をコントロールするホルモンです。

胃から分泌される食欲促進ホルモンのグレリン

腸管から分泌されるPYYGLP-1といった食欲抑制ホルモンがこれに当たります。

このうちPYYGLP-1は50%強度の運動を60分続けることでホルモンの分泌量が増し、食欲が抑えられることが大阪市立大学の研究でわかっています。

まさにLSDの強度のことを言ってますね。

 

3つ目はEPOCが関係しています。

EPOCとは運動後の体を安静時に戻すために酸素の消費量が増え、その分脂肪が燃えるという仕組みのこと。

これは強度が高いほどより効果が高まります。

よって同じ運動でも歩くより走るほうが断然痩せます。

 

健康面で多大な影響。それがLSD

免疫力アップ

ラソンなどの長時間運動のあとに免疫力が低下してその後72時間までは病気になりやすくなるという『オープンウィンド仮説』というのがあります。

でもこれは体力に見合わない体にとって異常なレベルの運動を強行した場合に起こるといわれています。

適度な運動はむしろ健康促進。

そういった意味でもLSDは“ほどよく”効果的です。

頭が良くなる

筑波大学の研究によれば、運動強度につれて運動野と前頭前野の血流量がグンと増えるポイントがわかった。

そのポイントとは血液中の乳酸が増え始めるLTレベルの少し手前。

運動強度60%。

それ以下、またはそれ以上だと脳の血流は逆に低下します。

理性と創造を司どり、脳の司令塔ともいわれる前頭前野

活性化させて“冴えてる自分”を引き出しましょう。

やる気・元気・鎮痛効果

モノアミン系と呼ばれる脳の3大神経伝達物質

ドーパミン(快感)・ノルアドレナリン(やる気)・セロトニン(幸福感・リラックス)。

これらがよく分泌されるとやる気が出たりリラックスできて精神状態を良好に保つことができる。

近年ではうつ病の予防や改善などにも運動が効果的で治療にももちいられる。

有酸素運動にはこれらのホルモンを増やす効果があります。

 

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