人間は太るようにできている。太る仕組み。
人類の長い歴史で、お腹いっぱい食べれるようになったのはごく最近のことです。
それまでは飢餓との戦いでいかに効率よくエネルギーを蓄積できるかというのが生存の要でした。
その餓えをしのいできた大事な要素が『脂肪』です。
脂肪は1kgで9キロカロリーのエネルギーがあります。
これは糖やタンパク質の2倍以上。
コンパクトに収納できるから、体はエネルギーに余剰ができるとすぐに脂肪を蓄えようとします。
筋肉と比べてもだいぶ軽くて、同じ重量なら脂肪のほうが約1、2倍の体積があり蓄えやすいのがわかります。
脂肪は脂肪細胞の中に中性脂肪として蓄えられる。
脂肪細胞には細胞核やミトコンドリアが存在するが、そのほとんどのスペースを中性脂肪のために利用できて、さらに3倍以上膨らむことができます。
ただし、これが限界で、これ以上は蓄えられない。
パンパンになると他の収納スペースをあてがうために脂肪細胞が増殖し続ける。
とめどなく太り続けることができるのだ。
仕組みとしては、
脂肪細胞が膨れ上がると、血中の遊離脂肪酸が増える。
それに刺激を受けたPPARαやPPARγといった核内受容体によって脂肪細胞が分化する。
2つにわけて脂肪を半分ずつにしてスペースに空きを作る仕組み。
とにかく体は脂肪を蓄えようとするようになっている。
太らないためにはエネルギーの余剰を作らないようにすることが大切。