どれくらいマッチョになれるかは筋トレする前から決まっている
正しい方法でやれば筋肉は鍛えれば鍛えるだけ大きくなります。
『筋肉は裏切らない』という言葉は概ね正しい。週2回ほどのトレーニングをかかさなければ鏡を見るたびに日に日に体はたくましく変化していく。
たしかにこれほど努力にこたえてくれるものは他にはないでしょう。
ただし、そんな優しい世界にも『才能』という曲者は潜んでいて、特に肉体の遺伝的素質は筋肉の成長速度・量を決定づける要因になります。
筋肥大における才能とは
筋繊維の比率
筋肉には瞬発力があるけどすぐに疲れる速筋と低負荷の運動の時に使われ持久力のある遅筋とがあります。いわゆるマッチョな肉体というのは速筋が肥大している肉体を指し、筋肉を大きくするには速筋を鍛えることが不可欠です。
ですがこの2つの比率は生まれた時から遺伝的に決まっていて、トレーニングによってそのバランスが大きく変化することはありません。
骨格のサイズ
体の大きさは非常に重要で、背が高い人ほどつけられる筋肉量は増えます。
正確にいうと鍛える前からのもともとの筋肉量も体の大きさ(骨の長さや太さ)によって差が出ます。
筋肉が付くための場所が広ければそれだけ筋肉の面積が大きく伸びしろもたくさんあるというわけです。
男性ホルモンの量
男性ホルモン(テストステロン)は男女の筋量の差やドーピングに使用されることからわかるように、筋肉に絶大な影響を及ぼします。運動の仕方や習慣によって分泌量は多少上下しますが、遺伝的な部分に寄ることが大きいです。
先天的なミオスタチンの量
ミオスタチンとは体内で生成される筋肉の成長を妨げる物質のことをいいます。
どうりでなかなか筋肉が成長しないわけです。
しかし、ただトレーニーの邪魔をしているというわけではなく、これがないと体が休む間もなく筋肉が過剰に成長してしまい生物的にエネルギーを大量に消費する効率の悪い体になってしまいます。さらにミオスタチンにはガンを抑制する効果もあります。
突然変異によって4万分の1の確率でミオスタチンが少なすぎる『ミオスタチン関連筋肉肥大』という病気も存在しています。
下の画像は動物にその症状が現れた極めて特殊な例↓
特殊な訓練をしているわけでもなく他の同種と同じように育っても遺伝子でこれだけ差が付きます。
成長が遅くなってきたら限界の前触れ?
最初はすぐ筋肉痛になって日に日にデカくなっていったのに、ある段階からぜんぜん大きくならなくなるということがあります。 それは遺伝的にミオスタチンや骨格筋の規格に抗えるほどの筋肥大が追い付かなくなってきたという限界の前触れかもしれません。
ただしそれは本当に限界だと心身ともにいえるほどの努力をしなければなることはないので、ほどんどの場合は、栄養や睡眠の不足。重量・セットの設定ミス。誤ったフォームのせいで鍛えたい部位に負荷がかかってない(分散している)などのせいでしょう。
↓読んだらポチッと↓